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「媒酌人」ってご存知ですか?

私がブライダル司会者になった20数年前は披露宴といえば、媒酌人様が必ずいらっしゃいました。

今のお若い方は見たこともないかもしれませんが、高砂のテーブルで新郎新婦をご夫婦で囲んでくれている大人のご夫婦です。

実は、段階により呼び方が違うのですよ。

本仲人(ほんなこうど)…縁談の段階から挙式、披露宴までを通してお二人のお世話をしてくれる。

下仲人(しもなこうど)…縁談から婚約まで関わってくれる。

仲人(なこうど) …婚約から挙式、披露宴までお世話してくれる。
結納では、中心となって進めてくれます。

媒酌人(ばいしゃくにん) …挙式、披露宴の当日のみ関わり、二人の結婚の証人になってくれます。

昔は、結婚そのものが、家と家の繋がりという意味合いが強かったので、二人の結婚を取りもってくれる方が必要だったのでしょうね。

一昔前は、必ず媒酌人という方がいらっしゃいました。
そして、披露宴の最初に、ご挨拶とお二人の紹介をしていただいたのです。

お祝いの言葉ではなく、「ご挨拶」です。
そうです、媒酌人様は、お客様をもてなす側でもありどちらかというと、新郎新婦側ですので二人にお祝いの言葉を伝えるというよりもお客様へ向けてご挨拶をしていただく意味合いが強いのです。

以前は、結婚式が決まると、誰に媒酌人をお願いするかはとても重要な事でした。ある意味お二人の後見人の意味合いも含んでいましたよね。

社会的地位も重視され、会社の上役や、親が選んだ人が務めていたことが多いと思います。

でも、最近は、結婚そのものへの価値観が変わりましたので、ほとんど媒酌人をおたてになる事は重視されなくなりました。

ですので、最近、お二人のプロフィール紹介はほとんど司会者がさせていただくのです。

個性的なところでは、新郎新婦がお互いにお相手を紹介し合ったり、新郎新婦のお母様やお母様からいただいた紹介文を司会者が読んだりする事もありますよ。

お母様からの文章は、心がこもっていて胸が熱くなりりますよ。